2月の営業日カレンダー
2017年2月2日
4Fのお湯で柔らかくなる粘土「イロプラ」が人気です!
2017年2月6日

【卒業制作を振り返って】日本大学 髙橋翔さん

第39回レモン展出品から日本大学理工学部海洋建築工学科(2016年当時)髙橋翔さんに「新宿群中街-新宿ゴールデン街更新計画-」制作中の思い出などを振り返っていただきました。


はじめに

卒業制作を終えて約1年が経過しました。現在、私は大学院に進学し就職活動の最中で、いまだに卒業制作と向きあっています。振り返ると、制作時の大半はずーっと悩み、これでいいのか半信半疑で進めていました。しかし、後押ししてくれた先輩方や同期のみんなが相談に乗ってくれたおかげで、悔いなくやり遂げることができました。卒業制作は一人で悩まずにいろんな人に相談してみることも大切だと感じました。


テーマ(6月〜)

最初は、「建物を空中に浮かせてみたいな!」と漠然と考えていました。かなり無謀ですが、やりたいことの軸だけはありました。それから、「飯田橋の駅」に着目して、駅を空中に浮かせたいと考え進めていたのですが、即断念。次に「新宿歌舞伎町の雑居ビル」に着目して、8月くらいまで卒業制作を進めていました。テーマは素直に自分がやりたいことを決めて、どんどん進めてみることが重要だと思います。


敷地(9月〜)

高度経済成長期に建造された雑居ビルの均一化された街並みを歩いてるとやはりつまらないものでした。どこも地域性を失っているように感じていました。なので、もっと面白い街並みを創造したいという想いで「新宿歌舞伎町の雑居ビル」に取り組みながら、「空中に浮かせたい」軸のもと、建て替えのシステムなど考えていましたが、行き詰まり、、、先生に紹介して頂いた「新宿ゴールデン街」を新たな敷地として再出発しました。


新宿ゴールデン街(10月〜)


提案(11月〜)

自分のやりたいことをどのように表現するのが良いのかは、設計と同時並行で考えていました。自分の作品の魅力をどのようにしたら伝わるのかを考えるのは、設計と同じくらい楽しかったです。誰に対しても分かりやすいように表現することの大事さを、卒業制作を通して感じました。


模型製作(12月〜)

模型製作では、9割がた図面なしで施工しました。ここだけの話、私がお手伝いの時に図面なしで模型製作していたことで、大丈夫だろと甘い考えで製作していました。案の定、つきっきりでお手伝いしてくれた後輩から反感をくらいましたね。かなり怒っていましたが、最後まで耐え抜いてお手伝いしてくれた二人には本当に感謝しています。


提出(1月末〜)

提出間際では、焦りから極限の状態に追い込まれていました。正直、お風呂も一週間ほど入らずに、ご飯もあまり食べられず、細々としていました。こんな極限状態にもかかわらず、睡眠だけは毎日6時間ほどしっかりとっていました。睡眠だけは大切です!!


これから卒業制作の方へ

卒業制作は「人生の縮図」です。同期と切磋琢磨し、鍋を楽しんだりすることもあれば、うまく設計が進まずに悩むこともあります。泣き、笑いありの人生ドラマです。これから卒業制作を始める方へ、自分がやりたいことを貫き通し、極限まで追い込み、最後までやり遂げれば結果は必ず付いてきます。諦めずに頑張ってください!!!


お世話になった方々へ

卒業制作は、自分自身を見つめ直す機会でもあったなと感じます。自分の思う通りにいかないと落ち込み、諦めたくなることも何度もありましたが、それでも諦めない精神を持てたのは、近くで頑張っている存在がいたからだと思います。
冒頭でも述べたように、卒業制作はやりたいことができる最高の機会だと思います。だからこそその機会を逃さず、最後までやり抜いてほしいです。