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レモンのお得なポイントカードです。イラストは作家・井上洋介によるものです
1978年より毎年開催している建築学生を中心とした卒業設計展です。多くのプロの建築家が出展した歴史のある展覧会です。
〈第47回レモン展について〉
8月開催予定
このページでは、
展覧会の概要
学生設計優秀作品展組織委員会・後援・協賛
レモン展の歴史
日本建築学会賞を受賞
文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞
デジタルアーカイブ
ポスターギャラリー
建築家インタビュー
を紹介します
→講義編はこちら
ここからは実技となります。同じ手順で様々な種類の水彩紙に色を塗っていき、絵具の発色や紙の違いを比べます。
絵具は「ホルベイン透明水彩絵具」から「レモンイエロー」「サップグリーン」「バーミリオン ヒュー」「プルシャンブルー」の4色を使用しました。
筆は「ブラックリセーブル」シリーズの「SQ」。
リス毛にリセーブル原毛を混合した筆で、水含みがよく根本が太めなので広い面も気持ちよく塗れ、穂先を使えば細かなところも塗れる便利な筆です。
今回のモチーフは「玉ねぎ」!下絵もすでに描いていただいております。
絵具の量など結構ばらついていますので厳密な比較にはなりませんが、色を塗ったときの感想や紙の特徴などまとめましたので、参考になれば幸いです。
一連の手順は以下のとおりです。(※例は全てウォーターフォード中目を使用)
※写真は左から 手順3のにじみの比較・乾燥前・乾燥後 の順になっています。
実習の際はできるだけ絵具の「にじみ」による自然な混色を心がけました。
塗れた絵具の上に色をのせるとサッと滲みが広がりとても綺麗。水分もかなり残るので画面上の自然な混色がしやすく感じました。
爪楊枝で溝をつけるやり方は初めてだったのですが、葉脈などは筆よりもこのやり方のほうが自然に仕上がるとのこと。溝に沿って色が入っていくのも面白いですね。
白抜きは広めに抜かないと色が戻ってくる事があり、慣れとテクニックが必要ですが、ティッシュなどで抜くより自然な感じになります。
表面が平滑なので細密な線を描くのに向いていますが、広い面に色を載せると水分が偏りやすく、色にムラができることも。中目と比べてにじみの範囲が狭く、繊細に広がる印象でした。
他のものより薄いのは私が絵具の加減を間違えたせいもありますが、画面が平らな分白抜きがしやすかったというところもあります。
荒目はその凹凸の風合いを活かして広い面を均一に塗れるという強みがあります。
にじみの範囲も広く、紙の目の間を縫ってスルスルっと色が広がっていく感じなので、コントロールに慣れが必要かもしれません。
最初の真っ白なウォーターフォード中目と比べると発色の鮮やかさは落ちますが、白抜きも抜けすぎず全体的に柔らかな印象に。画風や描く内容によってはこちらのほうが向いている場合も多いかと思います。
ちなみにウォーターフォードは高温多湿な日本ではサイズ剤に影響を及ぼすことがあるので長期間放置せず早く使い切ったほうが良いそうです。
ホルベインオリジナルの紙。ウォーターフォードのホワイトとナチュラルの中間くらいの発色なのでどんな絵でもフラットに使いやすい紙です。
ウォーターフォードに比べて平均的ににじむ印象。乾燥後も紙目の風合いがわかりやすいです。
ホルベインオリジナルの高級水彩紙です。色をのせた瞬間はっきりわかるくらい鮮やかな発色でした。乾くと少し落ち着くのですが、それでも他の紙と比べると「濃い」仕上がりに。にじみの幅もこれまでの紙の中で一番広かったです。(乾燥前の写真を撮り忘れました…)
水弾きが強くかなり長い間画面上で混色できる反面、乾きが遅いので白抜きの水戻りも多く、すぐ乾いてほしい場面には不向きかもしれません。
非常に表面強度がある紙で、重ね塗りや洗いに対しても頑強なアメリカ製の水彩紙。
他の紙に比べてにじみ方が木の根のような独特の風合いなのも面白かったです。
画面上の自然な混色はウォーターフォードよりムラが有るように感じましたが、一つ一つの色はかなりはっきり出る仕上がりになりました。
ここでタイムアップ。他にもクレスター水彩紙、アルビレオ水彩紙、H画用紙もご用意いただいておりました。
ちなみに後でメインの色だけ塗らせてもらったH画用紙(乾燥後)がこちら。
これまでの水彩用の紙と比べて全然にじまず、画面上の自然な混色が進んでいないことがわかります。
その分乾きが早いので出先のスケッチやにじまない効果を狙う時など、場面によって使い分けると良さそうです。
限られた時間ではありましたがボリューム満点!基本をおさえた講義と実技で、より感覚的にホルベイン製品の特性を実感できた講習会でした。
小売店としてはどうしてもチラシやWEB、プレスリリースなどの広告媒体からの情報を頼りに製品の特徴を掴むことが多いので、このように実際に体験できる機会をいただけたことはお客様に伝える際にも大きなプラスになり、本当にありがたく思います。
最後になりましたが、今回ご講義いただきましたホルベイン画材株式会社 K様、H様、S様に心より御礼申し上げます。
ホルベイン画材株式会社の公式HPはこちら
https://www.holbein.co.jp/
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