12日(土)休業のお知らせ
2019年10月11日
1F:スムキンのノート新入荷!
2019年10月24日

「ADVVT展」で学ぶ

先日、ギャラリー間で開催中の「アーキテクテン・デ・ヴィルダー・ヴィンク・タユー展」(以降ADVVT)を観覧してきました。
ADVVTはベルギーで創立された気鋭の建築家ユニットで、自身らも教鞭を執るなど建築教育にも熱心なことで知られています。
今回の展覧会はADVVTが実際に設計したプランと、そのコンセプトを日本で再構築したらどうなるか、という東京工業大学とのワークショップの成果が、学生や日本の建築事務所の手による模型と図面で2つの展示室いっぱいに展示されていました。

もともとあった建物の背景や状況を活かしたリノベーションは現在でもよく行われていますが、このワークショップはADVVTデザインのどのエッセンスを選んで取り入れるか、また文化や気候など環境の違いをどう組み込むかといった視点が加わり、学ぶことの多い面白い取り組みだと思います。
来場者もやはり建築関係の方が多いのか、一つ一つのコンセプトをじっくり見られている方が多い印象で、自分だったらどうするだろう?と考えるのも素敵ですね。
展示方法も模型を入れるコンテナケースが展示台になったり、壁に開いている穴を覗き込むとADVVTの設計した建物の内装や外観の映像がスライドショーで流れていたりと、随所に工夫がされていて飽きさせない空間でした。

また、間近で建築模型が見られるので、これから授業で模型を作るような建築学生さんには作り方や素材の使い方の参考にもなると思います。(ちなみにこの展覧会の建築模型はレモン画翠でお買い上げいただいた素材を使用していただいております。ありがとうございます!)
中庭には観覧者が参加できる大きなドローイングボードもあり、観覧の記念に何か描き残すこともできますよ。

ADVVT展は11/24(日)まで、入場無料、会場にてADVVTの建築作品集なども販売しています。
https://jp.toto.com/gallerma/ex190913/index.htm