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「構造展 ー構造家のデサインと思考ー」

現在建築倉庫ミュージアムで開催中の「構造展」の観覧に行ってきました。
建築関係の展覧会というといわゆる「建築家」に着目した展示が多い印象ですが、「構造展」はその名の通り、建築における「構造」と「構造家」に焦点をあてた展覧会です。
当たり前のことですが、どんなに素晴らしいデザインの建物を思いついても実際にそれが実現できなければ建築物として存在できません。
素材の強度、建てる場所の地形や環境、耐震性などなどを加味しながら、建築家のデザインを活かすためにどうやって建物を支えるか、計算に次ぐ計算、時には描き散らかされたアイデアなど構造家の試行錯誤の戦いの蹟がぎゅっとつまった展覧会でした。

不勉強ながら私はこれまで「構造家」というお仕事をきちんと意識したことはなかったのですが、会場内で流れていたインタビュー映像や建築模型などを拝見し、これまで単なる「建築物」としてしか認識していなかったものに「あの建物はこの人がこうやって考えて作られたんだ!」と新しい視点を与えられた気持ちになりました。
一つの建物をどうやって建築家と作り上げていくのかは10人いれば10通りのアプローチの仕方があって、「構造家」各人の魅力も伝わる展示になっていたと思います。

あまり広くない展示室なのですが40名以上の作品があり、映像や手に取れる設計資料など全部をしっかりみるとすごいボリュームでした。建築関係の方はもちろんのこと、詳しくなくても見たことのある建物の資料でおお!となったり、プロフェッショナルによる建築模型がとにかく素晴らしいので、幾何学模様とか骨組みにロマンを感じる方にも面白い展示だと思います。あと入場時にミニ冊子「構造家図鑑」も貰えます!笑

建築倉庫ミュージアムでは他にも展示室が有り、現在は「Wandering Wonder ーここが学ぶ場ー」展が開催中。学校や図書館など「学び場」という機能を持った建築設計についての特集でした。
また、時間が決まっていますが建築倉庫ミュージアムの収蔵庫を見学できるツアーも面白かったのでおすすめですよ。

『構造展ー構造家のデサインと思考ー』10/14(月)まで(※一部撮影、SNSがNGの展示有り)
https://archi-depot.com/exhibition/structural_design