2023年3月営業日のご案内
2023年2月20日
【メディア掲載情報】「BRAND NEW MUJI No.2」に御茶ノ水本店が掲載されました
2023年3月10日

原 広司 建築に何が可能か – 有孔体と浮遊の思想の55年 – :観覧レポート

御茶ノ水の画材・建築模型材料店のレモン画翠です。
2022年12月13日(土)より国立近現代建築資料館にて開催中の 原 広司   建築に何が可能か  - 有孔体と浮遊の思想の55年-  に弊社スタッフが行ってきました。

こちらの展覧会は、近年、原 広司+アトリエ・ファイ建築研究所から寄贈が進められている建築資料群の中から「有孔体」と「浮遊」というテーマの展開を示す図面とスケッチが展示されています。

弊社スタッフがピックアップした展示をご紹介いたします。



________________

会場構成・会場内

________________

【 有孔体と浮遊の思想の誕生 1960年代 】設計図面の展示

【 1 】伊藤邸
有孔体理論で設計された最初の住居

【 2 】慶松幼稚園
有孔体理論に基づき、空間の形状、自然光、色彩が決定された教育施設

________________

【 公共建築と様相論 1980年代 】設計図面の展示

【 3 】ヤマトインターナショナル
公園に面して建つアパレル企業の長大なオフィスビル

【 4 】那覇市立城西小学校
首里城の守礼門に隣接する敷地に建つ小学校

________________

_ _ _ _ _ _ _ _ 

【 巨大建築での有孔体と浮遊の現実 1990年代 】設計図面の展示

【 5 】新梅田シティ・スカイビル
JR 大阪駅に近い新梅田シティに建つ〈連結超高層〉という新タイプの建築

【 6 】宮城県図書館
自然環境の中で谷地形の広場や公園的空間の上に浮上する図書館

【 7 】JR京都駅ビル
駅機能に加え、ホテルと百貨店を含む駅ビル

________________


模型とスケッチの展示

【 8 】ピエモンテ州新庁舎設計競技(2002)
ガラスの箱の中にスムーズな空気の流れを生み出す有孔体を備える「親自然的建築」

________________

スケッチの展示各種

________________

【 有孔体と浮遊の思想 ('M0) 2022 】模型展示

2021年に取り壊された伊藤邸(1967)の壁面に飾られていた有孔体レリーフを中心に据え、原広司の代表作の主要空間や建築概念を抽出・混在させて、混成系の光景を創出したコンセプト・モデル

________________

アクリル模型の展示

【 9 】プラトンボックス 500m×500m×500m (1993)

【 10 】未来都市 500m×500m×500m (1992)

________________

ドローイングの展示

【 11 】MId-air City, 外観ドローイング (1999)

【 12 】都市イメージ -反射性住居の分離による誘導 / 有孔体の世界

________________

閲覧コーナー

________________

「有孔体」と「浮遊」というテーマに着目し、年代を追いながら図面やスケッチ、模型等が展示されており大変見応えのある展示でした。
こちらの展示会は3月5日(日)まで開催中です。是非、訪れてみてください。

■ 展示情報
原 広司 建築に何が可能か - 有孔体と浮遊の思想の55年 -
2022年12月13日(火)〜2023年3月5日(日)
国立近現代建築資料館 東京都文京区湯島5-6-15 湯島地方合同庁舎内
https://nama.bunka.go.jp/exhibitions/2212