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2011年2月4日
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2011年2月9日
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モネとジヴェルニーの画家たち

Bunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「モネとジヴェルニーの画家たち」展に行ってきました。会期は2月17日(木)まで。

印象派の巨匠クロード・モネが晩年に移り住みアトリエを構えたジヴェルニーは、パリから西に約80キロほどのセーヌ川の右岸にある風光明媚な小さな村。モネの噂を聞きつけて1880年代半ばにやってきたアメリカ人画家たちの滞在をきっかけに、芸術家のコロニーが形成されました。村は賑わいを見せ、ピークを過ぎる1915年までには通算300人以上の画家が長期滞在しました。画家たちは描く対象を自然から人物や村の暮らしに移すなど、常に斬新なものを求め、独自の様式に到達していきます。それはまたアメリカ印象派誕生の軌跡でもありました。(カタログから)

不勉強で知らなかったのは、モネがアメリカで認められて大変人気があったこと。そしてアメリカ人画家たちによって「アメリカ印象派」が形成されていたこと。モネ/ジャポニズム/フランスみたいに感じていました。図録を読んでみるとアメリカの人々が古いヨーロッパへの憧れを強く持っていたのが分かりました。それがモネの絵に投影されていたかのようです。

セクションは、
第1章 周辺の風景+ジヴェルニーのモネ
第2章 村の暮らし
第3章 家族と友人
第4章 ジヴェルニー・グループ+睡蓮の連作

第1章はアメリカ人画家たちがジヴェルニーで制作した一連の風景画、これが印象派?と思う絵もありますが自然主義的な様式から段々に印象派の手法に移りつつあります。セオドア・ウェンデル「花咲く野原、ジヴェルニー」は、画角がちょっと変わっていてパノラマのような感じ。奥行き感があってとても美しいです。

セオドア・ウェンデル「花咲く野原、ジヴェルニー」1889年 テラ・アメリカ美術基金蔵

後半は、同時期のモネのジヴェルニーでの風景画の作品が並べられてます。実はここでモネに圧倒されてしまいました。まとまって観るのが始めてだったせいもあるのですが、やはりすごいです。モネの作品は「作品からすこし離れて目を細めて眺めるとよい」などと言われますがまさに通りですね。

クロード・モネ「ジヴェルニーの草原」1890年 福島県立美術館蔵
クロード・モネ「積みわら(日没)」1891年 ボストン美術館蔵

第2章では、ジョン・レスリー・ブレックの「積みわらの習作」が興味深かったです。モネの「積みわら」に刺激されて3日間で12枚の同じ積みわを作品にしています。一日の異なる時間を客観的な目で観察することで光を捉えようとしているのがわかります。

ジョン・レスリー・ブレック「積みわらの習作:秋の日7」1891年 テラ・アメリカ美術基金蔵

第4章は、ジヴェルニー・グループと呼ばれたアメリカ印象派の作品で構成されています。名付けて「装飾的印象派」。アメリカ人好みの印象派という感じなのでしょうか。ジヴェルニーの村の情景や庭でのくつろいだ女性像が主題になっています。人物から遠ざかり風景そして睡蓮と続いていくモネとは主題もかけ離れています。

ピエール・ボナール「にぎやかな風景」1913年頃 愛知県美術館蔵
リチャード・ミラー「水のある庭」1910年頃 テラ・アメリカ美術基金蔵

最後にモネの睡蓮が5点が展示されています。もちろんどれも素晴らしいのですが、私はちょっと苦手なのです。というのも国立西洋美術館の「睡蓮」、あの2メートル角にトラウマがあります。鹿児島市立美術館蔵の睡蓮は見たかったです。この後巡回する岡山県立美術館で展示されます。(2/25〜4/10)

クロード・モネ「睡蓮」1897-1898年 個人蔵
クロード・モネ「睡蓮、水の光景」1907年ワズワース・アシニアム美術館蔵(2/7までの展示)

開館20分前に着いたのですが、すでにお姉様方(私よりも)50名程度がスタンバっていました。さすが印象派!!。学生の団体とかち合った時の「とにかく最後までざーっと見て、あとからじっくり観る」スタイルでいきました。(K)