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カンディンスキーと青騎士展

三菱一号館美術館で開催中の「カンディンスキーと青騎士展」に行ってきました。会期は2月6日まで。
【青騎士とは】
カンディンスキーとマルクの編集により、1912年に出版された芸術年鑑のタイトル。二人は彼らの芸術理念に共鳴した芸術家たちとともに「青騎士」の名を冠した展覧会を組織しました。目に見える形にとらわれず精神的なものを重視し、自由な色彩とフォルムにより描かれた作品はドイツ表現主義の中核になりました。青騎士の活動は第一次世界大戦の影響により短命に終わりましたが、その名は抽象絵画の先駆者カンディンスキーの偉業とともに、20世紀芸術の歴史に刻まれています。(カタログより)

美術検定では〈カンディンスキー/青騎士/ミュンヘン〉は必須項目なのですが、〈カンディンスキー/バウハウス/デッサウ〉が頭から離れないため、なかなか覚えられませんでした。


セクションは序章のほかに
第1章:ファーランクスの時代 旅の時代
第2章:ムルナウの発見 芸術的総合に向かって
第3章:抽象絵画の誕生 青騎士展開催へ


第1章「小さな油絵習作」と呼ばれていた初期の作品。皆さんご存知の「コンポジション」ような抽象絵画を想像すると肩すかしを食らいます。

<ヴァシリー・カンディンスキー「花嫁」1903年
見る前から変わってるなと思いましたが、実際に見てみると焦茶色のボードにグアッシュで色を置いている感じです。この時期の油絵も絵筆ではなくペンチングナイフを主に使って絵具を乗せています。

図録の解説で「ベルリンではルドルフ・シュナイダーの神智学に接したが、この経験がカンディンスキーの抽象の探求に影響を及ぼすことになる」とあります。うーむ、そうなのか。


第2章 表現主義的に進んでいくわけですがこの絵達とても色彩が豊かです。絵本の様な感じさえ受けます。でもこれって今なら、Photoshopで彩度を上げてフィルターを掛けると出来そうな感じがするのは私だけでしょうか。
ヴァシリー・カンディンスキー「ミュンヘンー郊外」1908年
ヴァシリー・カンディンスキー「ムルナウ近郊の鉄道」1909年

第3章 私達が知っている抽象絵画に突き抜ける寸前です。印象Ⅲ(コンサート)は、シェーンベルクの音楽に感銘を受けた作品です。この後にImpression(印象)、Improvisation(即興)、Composition(コンポジション)を続いていきます。
ヴァシリー・カンディンスキー「印象Ⅲ(コンサート)」1911年
ヴァシリー・カンディンスキー「<コンポジションⅦ>のための習作2」1913年

カンディンスキーばかり紹介しましたが、ガブリエーレ・ミュンター、アウグスト・マッケ、フランツ・マルクの作品も興味深いです。戦争と共に絶えてしまったのは残念です。パウル・クレーの作品も1点あります。

青騎士と云うと何か古めかしい感じがしますが、今回の展覧会を英語読みすると[Kandinsky and the Blue Rider]これいいでしょう、ブリティッシュビート・バンドみたいです。(K)