第34回レモン展 最終日
2011年5月6日
第34回レモン展 作品集バックナンバー
2011年5月9日
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生誕100年 岡本太郎展

レモン展終わりましたので、会期終了間近のアート系を何本か…。東京国立近代美術館で開催されています「生誕100年 岡本太郎展」に行ってきました。会期は5月8日(日)明日まで!!

2011年は、岡本太郎(1911-1996)の生誕100年にあたります。これを記念して、岡本太郎がめざしたものの今日的意義を探る展覧会を開催します。没後の再評価の中で彼のポジティヴなエネルギーが強調される一方、生前の彼が、さまざまな既成の価値観に鋭く「否」を突きつけ、ときには周囲を戸惑わせたりしたことは、忘れられつつあるように見受けられます。彼を再評価するには、単に受身の姿勢でその元気をもらうばかりでなく、彼の発した批判の矢を、私たち自身にも向けられたものとして正面から受け止めることが必要ではないでしょうか。岡本太郎の人生は、まさに「対決」の連続でした。このたびの展覧会は、この「対決」をキーワードに、岡本太郎が立ち向かった相手を7つの章に分け、苦闘の中から生み出された絵画・彫刻・写真・デザインなど約130点の作品を紹介します。そして、今日に生きる私たちが、彼の「対決」をいかに受けとめていくべきか、考えてみたいと思います。

セクションは以下の通り。
プロローグ:ノン!
第1章:ピカソとの対決 パリ時代
第2章:「きれい」な芸術との対決 対極主義
第3章:「わび・さび」との対決 日本再発見
第4章:「人類の進歩と調和」との対決 大阪万博
第5章:戦争との対決 明日の神話
第6章:消費社会との対決 パブリックアート、デザイン、マスメディア
第7章:岡本太郎との対決
エピローグ:受け継がれる岡本太郎の精神

岡本太郎の「対決」を見ながら、最後にはその岡本太郎と対決する感じです。元気をもらえるか撃沈するかは観ている皆さん次第ではないでしょうか。ストレートに行くとダメっぽいので、ちょっと斜に構えて大好きな岡本太郎をおもしろがってしまうしかないでしょう。

《傷ましき腕》1936年/49年 《森の掟》1950年 川崎市岡本太郎美術館蔵

プロローグのオブジュたちに続く第1章、2章は戦前のパリ時代から戦後1950年までの絵画。その後の「芸術は爆発だ!」には及ばないのかもしれませんが、塗りがきれいで色に深見があってとても好きです。「ピカソとミロの模擬」との評価もあるかもしれませんが、抽象主義/シュルレアリスムのどちらからもどん欲に吸収していく感覚がとても良かったです。

第3章「わび・さび」との対決は、岡本太郎の撮影した縄文土器の写真が主ですが、会場に流されてる映像が興味深かったです。秋田の「なまはげ」、岩手の「鹿踊り」、沖縄・久高島の「イザイホー」。岡本太郎自身の写真とNHKの資料映像が挟まれている構成です。
《縄文土器(富山県出土)》撮影:岡本太郎 1956年
川崎市岡本太郎美術館蔵

第4章は「太陽の塔」、第5章は「明日の神話」。どちらも本物がないわけですから、ちょっとインパクトに欠けます。でも「太陽の塔と岡本太郎」の映像は必見。太陽の塔の内部展示「生命の樹」を説明しているところで小松左京が苦笑していたり、黒川紀章が目を輝かして聴いていたりします。
《明日の神話》下絵(部分)1968年 川崎市岡本太郎美術館蔵

《太陽の塔》1970年 万博記念公園 撮影:私

第6章はパブリックアートや書籍などの展示。「今夜は最高」でのタモリとの掛け合いや例の「芸術は爆発だ」のCMが流されていました。第7章は近年の眼の作品が展示室に埋めつくされていて真ん中に《坐ることを拒否する椅子》が。

会場の最後で「太郎のことば」おみくじが引けます。私のは「やろうとしないから、やれないんだ」そうなんだよなあ。やはり気持ち的には撃沈系です。

売切れ必死のガチャガチャのほか、オリジナリルグッズがたくさんあります。建築系ならば「〈太陽の塔〉青焼き風ポスター」が良いのでは…。散財覚悟です。(K)