建築模型材料:コルク素材
2011年10月31日
美術検定2級 直前対策
2011年11月4日

瑛九展

埼玉県立近代美術館うらわ美術館で開催されています「生誕100年記念 瑛九展」に行ってきました。会期は11月6日(日)まで。
本年2011年は、瑛九(本名は杉田秀夫 1911〜1960)の生誕100年となる記念の年です。昭和の戦前・戦後にかけて、日本の美術界において創造性に充ちた活動を展開した瑛九の全貌を紹介する大回顧展を開催します。宮崎市に生まれた瑛九は、幼少期から文化的に恵まれた環境で育ちました。絵画を学びながら、10代の頃から美術評論や写真評論を発表し、フォトグラムの制作も試みています。1936年に“瑛九”として美術界にデビューした後、油彩、写真、コラージュ、水彩、ガラス絵など、多岐にわたる分野で創作活動を続けます。戦後は、1951年に埼玉県の浦和(現・さいたま市)に転居して版画にも取り組み、最晩年は点描による油彩画の制作に没頭しました。瑛九は、活躍の幅や作風の変化もさることながら、思想的な振幅も激しいため、全体像が見えにくいと思われがちです。しかし、作品とともに残された多彩な足跡からは、自由と独立を重んじ、生涯強烈なオリジナリティを貫いた瑛九の精神が見えてきます。

〈美術検定〉勉強中の身としては、「デモクラート美術家協会=瑛九」が自然と頭に入るだけでも観に行った甲斐がありました。ひとつの展覧会を章ごとに分けた展示内容で2館同時開催です。うらわ美術館から埼玉近美と回ったほうが全体像が掴みやすいと思います。駅一区間ですが散歩がてら歩いてみるのも気持ちがいいです。(約20分程度)

セクション割は
1.文筆家:杉田秀夫から瑛九へ(うらわ美術館)
2.エスペラントとともに(埼玉県立近代美術館)
3.絵筆に託して(うらわ美術館)
4.日本回帰(うらわ美術館)
5.思想と組織(埼玉県立近代美術館)
6.転位するイメージ(埼玉県立近代美術館)
7.啓蒙と普及(うらわ美術館)
8.点へ… (埼玉県立近代美術館)



瑛九(えいきゅう・Q.Ei)って名前かっこいいですよね。文芸や評論・様々な組織活動、趣味などではない本気のエスペラント語習得、作品もフォトコラージュから端正な油絵、シュルレアリスム・印象派・水墨画・エアーブラシ・銅版画、そして点描とめまぐるしく変化します。素晴らしい作品群の中からいくつか...。

1.文筆家:杉田秀夫から瑛九へ(うらわ美術館)
瑛九[Q.Ei]の名を一躍有名にしたフォトデッサン集《眠りの理由》。確かにマン・レイやモホリ=ナジに影響は垣間見えますが、素晴らしい発想力です。

フォトデッサン集《眠りの理由》1936年/個人蔵






3.絵筆に託して(うらわ美術館)
年代ごとに変化していく油絵の展示。その中でも《空の目》《れいめい》は圧巻。
《れいめい》1957年/東京国立近代美術館 《空の目》1957年/宮崎県立美術館

6.転位するイメージ(埼玉県立近代美術館)
フォトデッサンの作品や使用した機材や型紙など興味深いものばかり。作品ではエアーブラシを用いた《カオス》かな。
《カオス》1957年/東京都現代美術館


8.点へ… (埼玉県立近代美術館)
瑛九独特の丸い模様から段々に画面を埋めつくす点描による抽象絵画になります。
《黄色い花》1958年/愛知県美術館 《雲》1959年/埼玉県立近代美術館

祖父江慎さんデザインの公式図録も素晴らしいです。小学校の時に作った学級文集を手触りを思い出しました。