店内改装が終わりました
2011年6月20日
明日12時からの開店になります
2011年6月24日

手塚治虫のブッダ展

東京国立博物館で開催されています特別展「手塚治虫のブッダ展」に行ってきました。会期は6月26日(日)まで。
“漫画の神様”といわれる手塚治虫。『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』などの名作で知られる手塚治虫がその晩年、10年以上の歳月をかけて制作した作品が『ブッダ』です。『ブッダ』は、仏教の開祖“釈迦”の生涯(仏伝)を手塚治虫独自の解釈で描いたもので、手塚の永遠のテーマである「命の尊さ」がダイレクトに感じられます。本展は、この『ブッダ』のオリジナル原画と仏像で、ブッダの生涯をたどる日本初の試みです。歴史的文化財と現代の漫画作品が織り成す奇跡の空間で、手塚が追及したブッダの世界感を、あなたも体感してください。
映画「ブッダ 赤い砂漠よ!美しく」とのタイアップでしょう。仏像はトーハクのだけだろうし、あまり手塚治虫には思い入れないし、まして仏像マニアでもないし…などと思いながら行きましたがこれがすごく良かった!!(仏像は奈良国立博物館、東京・深大寺、奈良・岡寺からも来ています)

セクションは、
誕生 - The Birth
悩み - Anguish
結婚 - Marriage
出家 - The Departure
苦行 - Austerities
悟り - Enlightenment
説法 - The Sermons
伝道 - Transmitting the Dharma
瞑想 - Meditation
行脚 - Pilgrimage
涅槃 - Nirvana

とブッダの生涯をたどります。

「ブッダのことば」から続くセクション割に対応した「手塚漫画全集ブッダ」2〜14巻(10巻なし)の表紙絵が導入部です。BBケントに水彩で描かれたものです。

《手塚漫画全集ブッダ》2巻表紙絵 11巻表紙絵 14巻表紙絵 手塚プロダクション


心ときめいたのが、パキスタン・ガンラーダから出土したクシャーン朝2〜3世紀の片岩群です。中でも平山郁夫シルクロード美術館からの仏伝図「初転法輪」は良かった。真ん中の三つの法輪がブッダを表してしている様子。左右上部には羽の生えた子供たちがいます。これは天使なのでしょうか。「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」を観ておけば良かったとかなり後悔しました。
仏伝図《初転法輪》 パキスタン・ガンダーラ クシャーン朝2〜3世紀 平山郁夫シルクロード美術館

仏像では、苦行の末やせ細った体の「出山釈迦立像」を見入ってしまいました。もちろん「誕生仏立像」「釈迦仏倚像」もとても美しかったです。

手塚治虫の原画はやはりすごい。ホワイトによる修正、写植の切り貼りやはみ出して見えるネームの下書きなどがよくわかります。観に来ている方々も漫画系のカップルが多くて皆さん原画に張り付いて見ていました。こちらも細かな部分で思わす唸ってしまった。

《希望の星》1974年8月号 手塚プロダクション

公式図録がとても良かったです。マット紙に表紙絵が美しく印刷されています。原画も修正などのディテールが手に取るようにわかります。テーマカラーになっている落ち着いたあさぎ色の装丁。これで1, 700円。お得です(K)