美術検定2級 合格しました
2011年12月23日
建築模型材料:アメリカンチップボード
2011年12月28日
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ヴァレリオ・オルジャティ展

東京国立近代美術館で開催されています「ヴァレリオ・オルジャティ展」に行ってきました。会期は1月15日(日)まで。
作品を発表するたびに話題を集める建築家、それがヴァレリオ・オルジャティです。彼が今事務所を構えているのは、グラウビュンデン地方の山里であるフリムス。このことからもわかるように、オルジャティは、時流にとらわれることなく、建築の本質と向き合い続けてきました。その建物の特徴は、「概念性」と「職人性」と「芸術性」とが高いレベルで融合しているところにあります。時には土着的と思える形や模様を与えていくオルジャティの建築は、過激さと懐かしさとユーモアを同時に備えることに成功しています。そこで求められているのは、新しい建築などではなくて本当の建築である、そう言い換えることもできるでしょう。

東京国立近代美術館2F「ギャラリー4」での企画展。常設展の一部になっていますので420円で観られます。内容からしてかなりお得。同時開催の「ぬぐ絵画-日本のヌード 1880-1945」(こちらも興味深い内容)を850円で見ても入館当日に限り「ヴァレリオ・オルジャティ展」が観られます。

建築は門外漢ですが「ペルミ21世紀美術館」の写真を見たらなんてユニークな人なんだろうと思ってしまいます。建築展はとてもシンプルな構成。9つの建築を模型と図面(建物の一部)そしてオルジャティに影響を与えた建物や庭園や空間や絵画などのイメージ(図像学的自伝と呼んでいます)で表現しています。テキスト的なものはほとんどなし。建築というよりもオブジェを見ている感じです。
Perm Museum XXI, Perm, Russia 2008 Rendering: Total Real AG

模型は1/33で作られた白くてとても美しい仕上りです。材質が何か知りたかったので内緒でコツコツやってみたら硬質な音がしました。スチレンボードやバルサじゃないですね。木材かフォーレックスなのか。カットは曲線も含めて非常に正確ですので機械を使っているでしょう。白色はジェッソを塗っていると思います。

図面やイメージは低い展示台に水平に置かれていて上から覗きこむ感じになります。これが非常に新鮮です。Apple製のディスプレイに建築写真がスライドショーで映っています。これがちょっと以前のフチがアルミ製のタイプ。画面がアンチグレアで映り込みなくとても効果的でした。

展示風景 撮影:木奥恵三

建築をご存知の皆さんは、特設サイト「Valerio Olgiati and His Architecture」をまず見てください。すぐにでも観に行きたくなること請け合いです。
  • Chapter1/Architecture 代表作を読み解く
  • Chapter2/Views なぜ世界は彼に注目するのか?
  • Chapter3/Respect 敬愛する篠原一男の空間を訪ねる
  • Chapter4/Tal オルジャティ、かく語りき
  • Chapter5/Lesson ヴァレリオ・オルジャティ×塚本由晴研究室
  • News & Column 日本のアーキテクトたちも注目