2011建築模型材料カタログができました
2011年1月12日
Vectorworks2011シリーズ 1月14日発売
2011年1月17日
Show all

アルブレヒト・デューラー版画・素描展

国立西洋美術館で開催中の「アルブレヒト・デューラー版画・素描展 宗教/肖像/自然」が1月16日(日)までになります。

芸大の「黙示録 デューラー/ルドン」といっしょの時は時間がなくささっと観てしまいましたが、それではあまりにも勿体無くもう一度じっくり見てきました。

絵画美術とは、教会に奉仕するものであり、それゆえキリストの受難を描くものである。それはまた人間の姿を死後の世にも伝えるものである。大地、水面および星辰の測定は、絵画によって提示させることで理解されやすくなる。」ードイツ・ルネサンスを代表する画家アルブレヒト・デューラー(1471-1528)は、自身で構想した芸術理論書「絵画論」のなかに、そう記しています。


メルボルン国立ヴィクトリア美術館からの105点を中心に、国立西洋美術館の版画49点、さらにベルリン国立版画素描館からの3点の素描を加えた計157点。もうこれ以上はないでしょうというレベルです。

宗教では「受胎告知」の着色された素描がとても素敵です。その後に「聖母伝」「大受難伝」「小受難伝」と続きます。連作を続けて見ていくと物語の中に引き込まれていくような不思議な気持ちになります。

《受胎告知》1503年頃 ベルリン国立版画素描館

肖像では「神聖ローマ皇帝マクシミリアン1世の凱旋門」に度肝が抜かれました。49枚の木版を合わせた341×294cmの大きさになります。内容は、皇帝の威信や偉業がこと細かく描いてあるもの。版画が立派なメディア宣伝になっているようです。







自然では三大銅版画作品を含むデューラーの傑作がまとめて展示されています。最後の最後に一番すごいのが見られるというのはかなり満足感が高いというかヘトヘトになります。「犀」「聖エウスタキウス」「海獣」「岐路に立つヘラクレス」「アダムとイブ」「騎士と死と悪魔」「書斎の聖ヒエロニムス」「メレンコリア」どれも緻密で迫力があり、そして謎めいた内容です。

左から「書斎の聖ヒエロニムス」「騎士と死と悪魔」「メレンコリア I」

あまり力説していたら「男性が好きそうな感じですね」と言われました。まあ確かにそんな気もします。(K)