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【卒業制作を振り返って】京都大学 中村 奎吾さん

第39回レモン展出品から京都大学工学部建築学科(2016年当時)中村奎吾さんに「Trefoil Knot -京都大学西部構内計画案-」制作中の思い出などを振り返っていただきました。


はじめに

卒業設計から1年近くが経過しました。自分なりに全力で設計に向き合えた期間であり、多くの人に支えていただくことで、一つの作品を完成させることが出来たと感じています。こうして執筆の機会を頂いた今、改めて自身の卒業設計を振り返ってみようと思います。


背景

私は4回生では構造系の研究室に所属していましたが、将来やりたい事と今やりたい事、そのために今すべきことをぐるぐる考えた結果、10月初週に卒業論文と卒業設計をどちらもすると決意しました。自分なりに大きな決断でした。突然どちらもやると言い出した僕のことを周りがどのように思っていたかはわかりません。どっちも頑張る。そう決めてからは繁忙な毎日が始まりましたが、同時にとても充実していたことを覚えています。


テーマと敷地

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卒業設計では、自身が4年間水泳部として活動してきたこともあり、プールの設計を行いたいということを当初から考えていました。しかし、リサーチを行うに従って、問題意識は、プールのあるキャンパス構内の再計画へと移っていきました。そこで、改めてキャンパス構内を敷地として選択し、4年間利用してきた経験から感じた課題点を洗い出すと共に、より深くリサーチを重ねていきました。非常に身近な敷地であったため、「もしほんとに出来たら…。」と何度もイメージすることで、ワクワクしながら設計を進めていくことが出来ました。


設計

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根底には「カッコイイ建築を作りたい」という気持ちがありました。みんながアッと言うようなインパクトのある建築を作りたいという気持ちと課題点を解決するためにベストな形状を作るという目的をすり合わせていき、最終的な形状を決定しました。だから全体的なカタチを考える過程は楽しかったですし、一番力を入れたところです。プランニング等にもう少し力を注げればよかったと思う一方、自分のやりたいことはしっかり出来たように思います。


卒業論文の実践

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卒業論文で扱っていたシェル曲面の形状最適化プログラムを卒業設計に実践的に用いました。設計用のプログラムを作成する際には先生に何度も相談に行き、プログラムが回らなかったり、エラー箇所が分からなかったりする悶々とする日々を越えて、なんとか作成することができました。至らぬ点は多くあるとは思いますが、研究内容が設計に用いられて、カタチになっていく様子は胸にグッとくるものがありました。


模型製作

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曲面を作る方法は大いに悩みましたが、最終的にはアクリル板を熱で曲げていくという方法に決めました。手伝いをしてくれていた後輩達と軍手を2枚重ねて火傷をしないように慎重に作業を進めていきました。メインの曲面が出来上がった時のことは今でも忘れられません。

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学内発表にて

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発表ではライオンボードを用いて曲面生成のプロセスを実演しました。自分が伝えたいことを伝える方法は色々な方法があると思います。相手に伝わりやすい方法でプレゼンを行うことの大切さを改めて感じました。


レモン展にて

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自分の作品を一般の方々に見てもらって、写真を撮って頂いたり、コメントを貰う機会は今までなかったので、純粋に嬉しくて楽しい時間でした。やってよかったと報われる瞬間でもありました。同時に、全国の大学から出品された作品を見ることは自分にとって大きな刺激になり、現在のモチベーションに繋がっています。


最後に

kyoudai

卒業設計は自分でテーマを考えて、自分のやりたいことができる貴重な機会だと思います。その分思い悩むことも多いと思いますが、自分を全部出しきって、やりたかった事が周りに伝われば大成功だと思います。
僕は多くの人に支えられて作品を完成させることが出来ました。先生方をはじめ、先輩、後輩、友人、沢山の人にアドバイスや意見を貰い、手を貸して貰うことで作品を作ることが出来ました。本当に感謝しています。自分一人でにっちもさっちもいかないときは周りに頼るというのも一つの手だと思います。

最後に、素晴らしい展示の機会を与えてくださったレモン展のスタッフの皆さまにこの場を借りて改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。