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2011年12月16日

三上晴子 欲望のコード

NTTインターコミュニケーション・センターで開催されています「三上晴子 欲望のコード」に行ってきました。会期は12月18日(日)まで。割引クーポンをプリントアウトして提示すると500円→400円になります。また会期中1回に限り再入場できます。
2010年に山口情報芸術センター [YCAM] にて委嘱制作し公開された三上晴子による大規模なインタラクティヴ・インスタレーション《欲望のコード》の新ヴァージョン。三上晴子は、「情報環境と身体」をテーマに、コミュニケーション・テクノロジーとその情報生態系が生み出す相互作用の中で自身の芸術表現を行なってきたアーティストです。この作品では「現在の情報化された環境と知覚に生きるわたしたちの新たな欲望とはなにか」を問題意識として、映像.音響.データなど.さまざまなネットワーク環境からの情報を、自律的なシステムを持つコードによって再構成することで制作されています。

素晴らしいインスタレーション作品です。って意味わかるんですか。などと言われそうですが、作品の意味するところはちょっと置いておいて空間の完成度には驚きです。

作品は3つの部分から成り立っています。会場の手前から巨大な壁面に90基のLED照明と小型カメラが設置される《蠢く壁面》、会場中央の天井から吊られた6台のビデオカメラとプロジェクターによる《多視点を持った触覚的サーチアーム》、そしていちばん奥にある昆虫の複眼のように61個の六角形(個眼)が集まった巨大な円形スクリーン《巡視する複眼スクリーン》です。


会場に入るとすぐ《蠢く壁面》がけたたましい駆動音とともに、昆虫の触毛の様に反応しを始めます。一部には小型カメラが仕組まれており画像がデータベース「欲望のコード」に取り込まれて処理されます。





天井から吊られた6基の《多視点を持った触覚的サーチアーム》。先端には、ビデオカメラとプロジェクターが取り付けられて、アームに近づくとただちに感知して追尾を始めます。映像は撮影と投影を無限に繰り返しながらプロジェクションして時間や空間を断片に繰り返しであると認識されていきます。また会場内に光や音にも反映される仕組みになっています。


取り込まれた映像とインターネット上に公開されている世界中の監視カメラの映像とともに構築されるデータベース「欲望のコード」から、昆虫の複眼のような円形スクリーン《巡視する複眼スクリーン》に映し出されます。61個の六角形の眼から構成された映像は、脳内の記憶を見ているようにも感じられます。


山口情報芸術センター[YCAM]で製作された映像です。これを見てみると感じは掴めるんじゃないでしょうか。



何度かインスタレーション作品って見ていますが、大抵は暗いところで多いですし、内容が難しげだったりするのによく見てみると仕掛けが思いっきり手作りだったりすることが多く、いくらなんでもお化け屋敷じゃないんだからと思ったりしますが、今回はととても興味深い体験になりました。

併設されている3月18日までの「オープン・スペース2011」(入場無料)も新作が出ていています。インスタレーション作品、メディアアート満載です。