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セザンヌーパリとプロヴァンス展

国立新美術館で開催されています「セザンヌーパリとプロヴァンス展」に行ってきました。会期は6月11日(月)まで。

「セザンヌ-パリとプロヴァンス」展は、近代絵画の父と称されるポール・セザンヌの画業を、パリとプロヴァンスという2つの場所に注目して振り返る大規模な個展です。 南仏のエクス=アン=プロヴァンスに生まれたセザンヌは、1860年代のはじめに、画家としての成功を夢見てパリに出ます。1870年代に入り、当時世に出た印象派の輝くような明るい色彩に大いに感化される一方、形態と空間の表現に創意を凝らしました。1880年代以降のセザンヌは、パリに背を向け、故郷のエクスにこもって制作した孤高の画家と見なされてきました。しかし、実際には、1861年から晩年に至るまで、20回以上もパリとプロヴァンスの間を行き来していたのです。フランス南北間の頻繁な移動は、これまで注目されてきませんでしたが、セザンヌの創作活動に決定的な役割を果たしたと考えられます。本展は、セザンヌの芸術的創造の軌跡を、南北の対比という新たな視座から捉えなおそうという画期的な試みです。

難解・とらえどころがない・近代絵画の父・キュビスムの先駆者、はたまたどこが良いのか解らないなど様々な云われ方をしているセザンヌなのです。やはり見てみたくなる訳です。

セクション割りは、
第1章 初期
第2章 風景
第3章 身体
第4章 肖像
第5章 静物
第6章 晩年

【初期】の作品では一見セザンヌとは思えない作品が見られます。《砂糖壺、洋なし、青いカップ》のパレットナイフで直接絵具を厚く塗り込む独特の表現です。ドラクロワやクールベの影響を受けたテーマの作品が多いです。
《砂糖壺、洋なし、青いカップ》1865-70年 グラネ美術館(オルセー美術館より寄託)

父の別荘の大広間に飾られた連作「四季」もちょっと驚きです。画家になることに反対だった父を説得するため、わざわざ新古典主義的なものを描いたのでないでしょうか。

連作「四季」(左から《春・夏・冬・秋》)1860-61年頃 パリ市立プティ・パレ美術館

【風景】はやはり素晴らしい作品が続きます。今回の展覧会のテーマになっている。パリ(北フランス)とプロヴァンス(南フランス)で描いた作品が見比べられて興味深かった。年度にもよりますが、北フランスでは印象派の明るい画面が多く、南フランスはこれぞセザンヌという妙に斜めっていたり、家が四角い箱型だったりする感じです。《サント=ヴィクトワール山》も何点か出品されてます。

左《首吊りの家、オーヴェール=シュル=オワーズ》1873年 オルセー美術館
右《サンタンリ村から見たマルセイユ湾》1877-79年頃 吉野石膏株式会社

【静物】には、花瓶、カップやりんご、布といったモティーフの静物画が並びます。《りんごとオレンジ》の真ん中にある今にも転げ落ちそうはリンゴには圧倒されます。複雑な画面構成、キュビスムの元になった多視点絵画と色々と分析はできますが、慣れると以外に違和感なく見えるのが不思議です。人間の目ってこの絵の様に数多くの視点が重なって頭の中でイメージができるのだろうなと思います。そしてこれを描くセザンヌは凄いですね。

【晩年】の水彩画を思わせる薄塗りの作品も素晴らしいです。そして1902年に完成したセザンヌのアトリエを一部再現したコーナーもあります。

《りんごとオレンジ》1899年頃 オルセー美術館

いつもの1Fのカフェ・コキーユでセザンヌ展特別ドリンク「100%りんごジュースとさくらんぼのゼリー」で休憩です。実は、同時開催の大エルミタージュ美術館展特別ドリンク「ロシアンアイスティー」の方が惹かれたのですが…。

ポール・セザンヌの静物画によく登場する「りんご」をモチーフにした特製ドリンク。100%りんごジュースにさくらんぼのゼリーを混ぜて、甘酸っぱく、爽やかな味わいに仕上げました。